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11.おわりに

 数学を教える場合に最も難しいと感じるのは「数学」と「教育学」との間に"はさまれた"題材を扱う場合だと思います。 その典型的なものが「無限」に関する事柄です。高校では無限に関する厳格な定義は行いません。ですから区分求積を用いた積分の定義に関しても,あるところからは「ごまかし」が入ってきます。微積に関する以外にも数多くそんな場面に出会います。どうしても高等学校の数学を教える場合には,ある程度の「あいまいさ」「ごまかし」のようなものが入らざるを得ないのではないでしょうか。

 『数学玉手箱』で取り上げた題材の多くは,イメージを大事にしたものが多いため厳密性に欠けているものが多いと思います。しかし数学に対する興味・関心を持ってくれる"きっかけ"に,少しでもなってくれればと思っています。どの話題も見なれたものも多いのですが,生徒は新鮮に感じ取ってくれるようです。またWebで公開しているため,メールで感想を送ってくれる方もいます。

 数学の教師にとって,様々な題材にいつもアンテナを張って数多くストックしていくことが大事なのではないでしょうか。情報化に対応した先進的な指導法も大事ですが,こうしたアナログ的な方法は教育の原点であるような気がします。

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