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1 はじめに

 次期新課程では「ゆとり」「主体的に問題を解決する行動」「学ぶことに楽しさと充実感」といったキーワードが強調されています。数多くの受験問題をひたすら学習するだけでは,数学が単に嫌われ者で終わるのも仕方ないかもしれません。数学がもっと面白く感じ,興味・関心を持ってくれる,そんな授業が今こそ求められているのではないでしょうか。いえ,これまでもずっとそうだったはずです。

 「理系離れ」が叫ばれる中,本当の数学の魅力を伝えないまま,数学嫌いが増えてしまうのは大変残念な気がします。数学教育の中にも受験数学では味わえないような,興味深く,面白いと感じられるような題材を授業の中に取り入れてみましょう。普段の授業の中にも,ワンポイントでもいいので,魅力ある題材を用意しておくことは,生徒の数学に対する見方が変わるのではないでしょうか。

 年間教える数多くの授業の中で,魅力ある題材をどれだけ用意できるか。日々の教材研究の必要性がここにあるといえます。そうした題材のいくつかを数学通信『数学玉手箱』から紹介していきたいと思います。ここに収められている題材の多くは北数教高校部会のホームページ「数学のいずみ」に収まられているレポートを簡潔にまとめたものです。興味を持って更にもっと知りたいと思えば,本編の方にリンクが張ってあるのでそちらをご覧下さい。

 またこのレポートでは,題材の内容についての解説をしてあるだけですから,『数学玉手箱』を同時にご覧いただきながら内容を理解していただきたいと思います。