漢数詞と位取り

 一,十,百,千,万,十万,百万,一千万,・・・と小学校からおなじみの位取り.いったいどこまで続くのでしょう.数の単位は和算家の吉田光由(1598-1672)が「塵劫記」の中で表わしたのが最初だといわれています.「塵劫記」は江戸初期の和算書で,書名は仏教語の「塵点劫」に由来し,「永遠の書」といった意味があるそうです.基本的に万→億→兆→・・・と四桁ごとに位取りがされていきます.

●大きい位

単位読み方大きさ備考
じゅう101 
ひゃく102 
せん103 
まん104 
おく108 
ちょう1012 
けい1016 
がい1020 
禾弟(禾+予)じょ(し)1024 
じょう1028 
こう1032 
かん1036 
せい1040 
さい1044 
ごく1048極以上の位取りには,8桁飛びと4桁飛びの説がある.
恒河沙ごうがしゃ1052(56)ガンジス川の砂の数という意味
阿僧祇あそうぎ1056(64)数えられないこと
那由他なゆた1060(72) 
不可思議ふかしぎ1064(80)常識では理解できない不思議なこと
無量大数 むりょうたいすう1068(88)無量と大数をわける言い方もある.(宝暦本)

●小さい位

単位読み方大きさ
(漢数詞)
大きさ
(割合)
備考
(割)(わり) 10-1歩合計算では 10-1が「割」となり,以下繰り下がる.「割」というのは,江戸時代以降に日本ローカル・ルールで割り込んできた単位.
10-110-2 
りん10-210-3 
もう10-310-4 
10-410-5 
こつ10-510-6たちまち
10-610-7わずかな
せん10-710-8 
しゃ10-810-9砂.水辺の砂.
じん10-910-10チリのように小さいもの
あい10-1010-11 
びょう10-1110-12 
ばく10-1210-13 
模糊もこ10-1310-14 
逡巡しゅんじゅん10-1410-15 
須臾しゅゆ10-1510-16またたきをし,いきをする間.
瞬息 しゅんそく10-1610-17 
弾指 だんし10-1710-18曲げた指の爪の先を親指の腹にあてて音を立てること.
刹那せつな10-1810-19短い時間
六徳りっとく10-1910-20知・仁・聖・義・忠・和 または 礼・仁・信・義・勇・知
空虚くうきょ10-2010-21虚(10-20),空(10-21)と分ける説もある.
清浄せいじょう10-2110-22清(10-22),浄(10-23)と分ける説もある.

《参考資料》