三角形の重心とアファイン変換

 三角形の3つの辺の中点とその辺が向かい合う点をそれぞれ結ぶと1点で交わります。この点を三角形の重心といいましたね。重心は各中線を2:1の比に内分することを習いました。
 さてこの2:1という比の値,どうしてなのでしょう? それを考える前に,図形の“変換”について少し考えてみましょう。
 次の図のように図形を縦・横に拡大したり,横にスライドさせて見ます。

縦と横に拡大横にスライド

 この変換によって,線分の長さや,図形の面積,直線のなす角度などは変わりますが,

などは変わらないのです。この性質をもとに,重心は各中線を2:1の比に内分することを見ていきましょう。

@3本の中線の交点Gを作図 A各頂点を通り対辺に平行な直線と重心Gを通り底辺に平行な直線を作図

B各直線が直交するように横にスライド C正三角形になるように縦にスライド

 三角形が正三角形になったので,正六角形を補助線として考えると重心Gが2:1に内分していることがわかりますね。拡大・縮小しても,ずらしても線分の比は変化しませんので,もとの三角形も重心Gが2:1に内分していることになります。

《参考資料》