☆ nが2と5の素因数以外持たないとき

※ h(n) は固定部の長さ,c(n) は循環節の長さを表しています。
最初のポイントは n の素因数に 2,5 が含まれるかどうかです。2 も 5 も含まれないとき,表のとおり 1/n の値は有限小数になることがわかります。これは,n = 2k・5lとすると,
☆ nが 2 と 5 の素因数を持たないとき
すべて純循環小数になっているのがわかります。さらに n が 10e - 1 で割り切れるかどうかを表にまとめたので見てみましょう。循環節の長さは n が 10e - 1 を割れる整数 e の最小値と同じ値になっているのです。これは長さ e の循環節を A = a1 a2 … ae とすると,
1/n = 0. A A A …, 10e・1/n = 0. A A A … , ∴ (10e - 1)・1/n = A
つまり 1/n は 10e - 1 の約数でなければなりません。

次に n の値と循環節の長さの関係について考えてみましょう。
まず n の値が素数の場合は,循環節の長さは n - 1 の約数になっているのが分かります。
では合成数の場合はどうでしょう。実は n = n1×n2 のとき,n の循環節の長さは n1,n2 の循環節の最大公約数になるのです。

もう少し難しい話をするためには「オイラー数」というのを持ち出してこなくてはななりません。
整数 n に対して 1, 2, 3 ・・・, n の中で n と互いに素(つまり公約数を持たない)な数の個数をオイラー数といってφ(n) であらわします。たとえば,
n = 5 のとき,素な数 x は x = 1, 2, 3, 4 より φ(5) = 4
n = 8 のとき,素な数 x は x = 1, 3, 5, 7 より φ(8) = 4
n = 6 のとき,素な数 x は x = 1, 5 より φ(6) = 2
もし n が素数ならば公約数を持たないのでφ(n) = n - 1 となります。
実は循環節の長さはオイラー数φ(n) の約数になっているのです。表を見て確認してみましょう。なぜ成立するのかは少し難しくなります。興味を持った人は調べてみましょう。
<参考資料>